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非現実な日常において常識なんて何の意味も無いただの文字の列
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すっかり忘れてました!
小説アップします。

では、「劇研愛ジャー☆11人の旋律(仮)」どうぞお楽しみください!


会議が始まって既に2時間が経過した。

時計の音だけが響く会議室に、




11人は居た。






12時の鐘が鳴る。


誰も聞くものはいない。

誰一人、何も言おうとしない。

誰も居ないかの様な沈黙が流れている。

皆、蝋人形のように固まったまま、


動かない。

動こうとしない。

時が頬をかすめていくのが分かる。


どんよりと部屋の床に沈殿した空気を、

かき混ぜるものは誰も居ない。



皆、うつむいている。


時の流れを邪魔しないようにして。



自分が当てられる事を恐れている生徒の様に、

目を背けている。




「何で・・・」

その中の一人、たこ焼きがやっと口を開いた。

しかし、その方向を向く者はいない。


皆、うつむいて――・・・

「何で皆寝とんねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええええええええええええええええええええん!!!!!!!!!!!!!!」



「うわっ!」
「ほえ~?」
「あーびっくりした!」

皆がむくりと動き始める。

「せっかくいい気持ちで寝てたのに~」
「何言ってんの!今は会議中でしょ!?」

「せんせー!」
ポテトが手を挙げた。
「はい、ポテトさん。何でしょう?」
会議中でも、コレくらいのジョークはいいだろう。たこ焼きはにこりと笑う。


「皆、会議が始まる号令の前から寝てたんで、多分会議中に寝てるって意識は無かったと思います。」
「あらそうなの~、それは仕方ないw・・・・ってマジかよ!?

激しくうなずく一同。


一瞬の間。
ひらめくハリセン。



―しばらくお待ちください―



「で、今回の任務なんだけど・・・」
真っ赤になった頬をさすりながら、パパイヤが説明を始める。


「えーっと、何々・・・『隕石の地球衝突を回避せよ』」

「「「「「「「「「「はい?」」」」」」」」」」


「えと、隕石ってあのぶつかったら、『ちゅどーん』ってなって」
「恐竜さんが死んじゃったやつ?」
ポテトとパステルが驚愕の表情を浮かべる。

「で、俺らは何をすればいいんだ?」
カモメがつぶやいた。

「というか隕石回避って・・・・前例がありませんね。」とペコ。
「はい質問!」
雷智が手を挙げる。

「まず、本当に隕石って地球に衝突するもんなの?」

うーん。

「あ、皆コレ見て!」
パパイヤが机の上のスイッチをいじる・・・と。


『ピー』

『ガゴーン』

天井の一部がめくれ上がり、巨大なスクリーンが姿を現した。


『ゴウン』

スクリーンは、モニターに覆いかぶさるようにして止まる。



映写機のスイッチを入れると同時に、天体図が映し出された。

「太陽系・・・だよね。」
羊がポツリと言った。

「でも・・・なんか星が一つ多くない?」

確かに、そこには水金地火木土天海以外のものが写しだされていた。


「隕石・・・・これが!」

皆が息を呑む声が聞こえた。





「こんなに大きいの・・・!?」





それは、地球と同じ位の大きさの小惑星が、
赤く点滅しながらゆっくりと移動していく図だった。

その軌道と、












地球の軌道が重なっていた。




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パステル
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学生
趣味:
演劇・お絵かき・小説
自己紹介:
はじめまして。
ここでは私、パステルの愉快な日常を
パステル画材を用いて色鮮やかに描いていこうと
思っています。
どうぞごゆるりと・・・★
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