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byゆず
抱きしめたい
この胸に
溢れるほどのmemories
そう「負けないで」って
どんなときも
君のそばにいるから
いつの日も
微笑む君を
守り続けていくと誓った
遠ざかる昨日に手を振って
そうさ行こう
僕らの明日へ―――・・・
でましたねーゆずの新曲☆
わーい!早速購入しました!
流石ゆず~元気出る~(笑
ゆずのノリが好きですよ。
あーでも今は洋ちゃんの方が(殴
さて、そろそろ始めますか・・・
「劇研愛ジャー☆11人の旋律(仮)」
”目”のモチーフが月明かりに輝く。
女は、うっすら微笑んだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ちょ・・・!」
かもめがいきなりパステルのジャージの上着の裾を掴んだ。
「なした?かもさん。今日一緒に寝るべか?」
「どアホ!!おい・・・何か・・・誰かに見られてる様な感じがしないか?」
「視線・・・・・・・確かに、感じるね」
誰かにじーっと見られているような気がする。
次の瞬間・・・
「「誰だ!?」」
二人同時に振り向いた。
そこには・・・
「・・・アサシンナイフ?」
部屋のドアの鍵穴に深々と、ナイフが刺さっていた。
「世の中、物騒になったねぇ・・・」
「いや、違うだろパステル君」
「そんな呑気にしてていいのかしら?かもめちゃんとパステルちゃん?」
「「・・・!?」」
”ちゃん”付けに突っ込むまもなく、ナイフが襲ってきた。
一本目はかもめの左足を、
二本目はパステルの右ひじを狙って。
「誰だ、貴様」
「ここらへんじゃ見かけない顔ですね~」
ふふっと笑う・・・女。
「窓から・・・侵入したのか?いつの間に!」
黒いスーツに身を固め、襟元には”目”のモチーフの首飾り。
セミロングのふんわりとした黒髪。
背景に銀の満月を背負い立っている彼女は、
とても綺麗で・・・
「はじめてお目にかかりますわ。CIA特殊能力課特別主任、木直田(きじきだ)さぁゃと申します」
「CIA・・・」
かもめが息を呑んだ。
ぼそぼそぼそ・・・・「で、CIAが僕らに何の用ですか?」ぼそぼそぼそ・・・
パステルは既に本日2つ目のじゃがりこを食べ始めていた。
「おいお前一体どんな神経して・・・」
「度胸がお有りになるのね?ますます気に入ったわ」
「どういたしまして。・・・でもこれは別に度胸とかじゃなくて、ただ単にお腹が減って・・・」
「それが、度胸があるっていってんだよ!」
パステルは少し考えて、
「あ、そーか!」
と言った。
「天然馬鹿。」
「・・・誰が天パよ!」
「天パじゃねぇ!俺が言ったのは、『天然馬鹿』!」
「・・・馬鹿って。かもさん、パーマを馬鹿にする気!?」
「違う!天パから離れろ!俺が言いたいのは、天然で馬鹿って言う意味!」
「あははははは!」
さぁゃが笑った。
僕ら二人は黙った。
空気が凍ったみたいだったから。
「さぁ、お戯れでちょっとは準備体操できたでしょ?本題に入ってよろしい?」
「・・・あぁ」
かもめが軽くさぁゃを睨み付ける。
「あ、僕らを殺しに来たとか?」
パステルがじゃがりこを摘み上げる。
「え?」
さぁゃは一瞬驚いた風だったが、すぐににこやかな表情に戻った。
「凄い。勘も鋭いのね」
「え?じゃあホントに俺らを・・・」
「そう。貴方達『劇研愛ジャー』は、日本にとっては有益な直属部隊でしょう。しかし、アメリカにとっては損害になる場合もあるんですよ」
記憶がフラッシュバックする。
「愛さーん!ここ新聞に出てるよ~!」
雷智が新聞をバサバサと振っているのを、たこ焼きが受け取る。
「え?何々・・・『某国の大統領暗殺、日○関係にヒビが!?』」
「大統領暗殺・・・?」
「まさか・・・!」
「思いだした?あの国の大統領は、アメリカと友好関係を結ぶ予定だったの。あの国と友好条約が結べたら、アメリカはとても大きな利益をもてたはずだった。でも・・・今の大統領と反りがあわなくて結局すべて水の泡よ」
さぁゃは薄く笑う。
パステルがまたじゃがりこを口に運び出す。
「それの腹いせにか?」
「え?」
「かもさん、落ち着いて」
「それの腹いせに俺ら殺しに来たってか!?」
「かもさん!!」
ふーっと、かもめが息をついた。
「ごめん。何か・・・」
「大丈夫?」
もう一回深呼吸をする。
今度は、ちゃんと落ち着いた。
「さぁゃ・・・さん」
「何?」
「確かに俺ら『劇研愛ジャー』は日本に有益になる活動しか行なわない。政府直属の部隊だからな。それが、アメリカに損害になっている事もあるだろう・・・が、その腹いせに部隊の一個人を殺しに来るほどちゃちなもんなのか?CIAってのは?・・・―――あ!」
「どうか、した?」
さぁゃが”目”をもてあそびながら聞いてくる。
「そうだよ。CIAはVIPのお相手はしても、一般市民のお相手はしない。つまり、さぁゃさん、『貴女は僕らを殺さない』。違いますか?」
パステルがじゃがりこの容器を覗き込む。
「あーあ、もう無くなっちゃった」
「あはは!何もかもお見通しなのね」
さぁゃが本当に楽しそうに笑った。
悪戯がばれてしまった子供のようだ。
「さぁゃさんが投げてきたナイフ、どこを狙ってた?」
「えと・・・確か、俺の左足と、お前の右ひじ・・・だったよな?」
「正解。元から殺そうって考えてる人間はきっと首筋とか、心臓狙ってくるよ?でもさぁゃさんは・・・」
「わざと急所をはずして撃ってきた」
「さぁゃさんに元々殺意なんて無かったんだよ」
「「違いますか?」」
「ほんとうに賢いのね、貴方達」
「だって、さぁゃさんが的をはずす訳ないですもん」
パステルがじゃがりこの空の容器を空中に放った、
次の瞬間
ぱさっ・・・
真っ二つになったじゃがりこの容器が、床に落ちた。
その隣には、銀のアサシンナイフ・・・
「お見事です」
パステルがにこりと笑う。
「どういたしまして」
さぁゃさんも笑う。
「殺しに来たんじゃない・・・とすれば、何をしにきたんだ?」
さぁゃはかもめの方に向き直って言った。
「貴方達を、引き抜きにきたの」
「・・・は?」
「貴方達をCIAへつれていくのが今回の私の任務よ」
「どういう意味ですか?」
「だから、貴方達をCIAに引き入れようと思ってるのよ、アメリカ政府は。変なところで頭が回らないのね」
「何で俺ら・・・?」
「さぁ?私には分からないわ。・・・で、どうする?貴方たちは?」
「どうするったって・・・!」
その時、
『プルルルル・・・』
さぁゃのケータイが鳴った。
「はいこちら木直田・・・・はい、すぐそちらに向かいます」
「どうか、なさったんですか?」
「いえ、日本に仕事に来ている私の同僚が何かヘマしたみたいで・・・じゃあ今日はこれくらいでおいとまするわ」
くるりときびすを返し、窓の縁に飛び乗る。
「・・・今日は楽しかったわ。じゃあいい返事、期待してるわよ」
そのまま、夜の闇に消えた。
「なんなんだよ・・・あいつ」
かもめがため息をついた。
「今日は疲れたね~。そろそろ寝ようか」
「あぁ・・・」
パステルが床に落ちたじゃがりこのごみをゴミ箱に捨てて、
部屋を出て行こうとした、が、また戻ってきた。
「ん?どうした?」
「今日、一緒に寝ない?」
「は??」
「今日、いろんな事があったじゃんか?・・・だから、自分の部屋で一人きりになっちゃったら、また何か色々考えちゃうんじゃないかなって思って・・・それで・・・」
「・・・うん」
「駄目?」
「駄目・・・じゃない」
「ホント!?」
「但し、寝袋もってこい!」
「え~?ソファじゃ駄目~??」
「だーめ!」
「けち・・・」
そういってパステルは自分の部屋から寝袋を引きずってきた。
「なぁパステル・・・」
「何?」
「お前・・・夜中の二時くらいに起きだして、じゃがりこ食うのだけ、勘弁な」
「え~!?なんで~!!??」
「声でかい!!アレ結構ホラーなんだよ!ぼそぼそいう音!」
「・・・確かに(笑」
「じゃあ・・・おやすみ」
「おやすみ~」
かもめは静かに天井を見上げる。
CIA・・・か。
そんな所に行って大丈夫なんだろうか?
それに・・・「劇研愛ジャー」は、どうなるんだろう・・・?
「かもさ~ん」
「何だ?」
「・・・じゃかりこじゃなくて、グミならいい?」
「・・・。夜中にモノを食うな!!」
そう言って、二人同時に吹き出した。
Have a nice dream.